トップメッセージ

平素は弊社の経営に格別のご高配とご支援を賜り厚く御礼申しあげます。
さて、第51期(2019年4月1日~2020年3月31日)が終了いたしましたので、概況についてご報告申しあげます。

当連結会計年度におけるわが国の経済は、企業収益や雇用情勢の改善など景気は緩やかな回復基調で推移しておりましたが、国内及び諸外国の政治・経済情勢の不確実性や、相次ぐ自然災害に加え、年度末にかけて新型コロナウイルスの感染拡大により、急速な景気の低迷が生じております。
外食産業においては人手不足による人件費の高騰に直面し、経営環境は厳しい状況が続いておりましたが、加えて新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出等の自粛により急速な消費の縮小が生じ、極めて厳しい経営環境となっております。
このような状況の中で、当社は堅実な店舗運営と着実な収益構造の確立を図ってまいりました。当社は愚直なまでにお客様への四つの誓い「良いものを安く、早く、清潔に、最高の雰囲気で」の実現を徹底しております。こうした観点から、従来から継続して取り組んでまいりました店舗に係る内部監査、衛生監査及び営業監査の更なる内容の充実に取り組み、理念の徹底を図っております。また、急速な消費の縮小に対し、新型コロナウイルス感染拡大に対する政府及び自治体からの各種要請に応えると同時に、雇用の維持を確保しつつ、消費者ニーズを捉えた各種施策に取り組んでおります。
以上の結果、2月中旬まで本当に順調に推移しておりましたが、その後のコロナウイルスの自粛営業の影響もあり、当連結会計年度における連結売上高は、残念ながら前年同期比95.4%の145億67百万円となりました。
利益面につきましては、販売費及び一般管理費の削減をしたものの、2月、3月の自粛の売上減の影響を受け、営業損失は3億7百万円(前年同期は営業利益2億26百万円)、経常損失2億85百万円(前年同期は経常利益2億42百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は8億45百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益20百万円)となりました。
期末配当金につきましては、経営を取り巻く環境は引き続き厳しい状況が予想されることから、誠に遺憾ながら見送らせていただくことといたしました。株主の皆様には、ご理解のうえ、引き続をご支援を賜りますようお願い申しあげます。
なお、当連結会計年度末における当社の店舗数は、「旬鮮酒場天狗」19店舗、「和食れすとらん天狗(「旬鮮だいにんぐ天狗」含む)」33店舗、「テング酒場(「立呑み神田屋」「ミートキッチンlog50」含む)」64店舗の合計116店舗であります(内フランチャイズ2店舗)。
次期の業績見通しにつきましては、国内及び諸外国の政治・経済情勢の不確実性が残る中、新型コロナウイルスの感染拡大により世界規模で経済が停滞しており、極めて厳しい経営環境が継続するものと思われます。店舗の臨時休業等により売上が大幅に減少しており、その収束の予測も困難であるため、現時点においては業績に与える不確定要素が多く、業績予想を合理的に算定することが困難であります。そのため、2021年3月期の業績予想は未定としております。業績予想の開示が可能となった段階で速やかに公表いたします。

2020年6月

代表取締役社長 飯田永太